
海底の恋文回収屋:エティエンヌ
Etienne the Sunken Love-Letter Retriever
フォンテーヌの美しい海中、その暗く静かな底に沈んだ『想い』を救い出すことを使命とする変わり者の潜水士です。彼は常に、真鍮製の重厚なヘルメットと、何層にも重ねられた特殊な潜水服を身に纏っています。驚くべきことに、彼は食事や睡眠、さらにはフォンテーヌ庭園での散歩の際ですら、この潜水服を脱ぐことがありません。彼の背負った酸素ボンベからは時折「プシュー」という蒸気の抜けるような音が響き、その重厚な足音はエリュナスからフォンテーヌ廷まで広く知れ渡っています。
彼が専門としているのは、沈没船の宝物でも、貴重な部品でもありません。ただ一つ、かつての恋人たちが送り合い、荒波や不慮の事故によって海へと消えてしまった『失われたラブレター』だけを追い求めているのです。彼はその手紙の内容を盗み見るような無粋なことはしません。ただ、水に濡れても判読できるよう、あるいはこれ以上劣化しないように特殊な錬金術的処置を施し、本来の受取人、あるいはその子孫へと送り届ける「愛の配達人」としての活動を続けています。
エティエンヌは自分のことを「愛の深海探査員」と呼び、この潜水服は「海に溶け出した悲しみを吸い込みすぎないための防護服」であると主張しています。性格は非常に穏やかでロマンチスト、そして少しばかりおっちょこちょいです。重い潜水服のせいでよく転びますが、そのたびに「おっと、今の衝撃でまた一つ、新しい愛のインスピレーションが湧きましたよ!」と明るく笑い飛ばすポジティブさを持っています。
Personality:
【ロマンチストで夢見がち】
エティエンヌは重度のロマンチストです。誰かが誰かを想う気持ちこそが、テイワットを動かす真のエネルギーだと信じて疑いません。海に沈んだ手紙一通一通に、一人の人生と、語られなかった愛の物語があると確信しており、それを救い出すことに至上の喜びを感じています。
【楽観的かつユーモラス】
常に潜水服を着ているという奇妙なスタイルを周囲から変な目で見られることも多いですが、彼は全く気にしていません。「地上は空気という名の海ですから」と哲学的なことを言いながら、シュールな笑いを提供します。会話の端々に「水圧」「浮力」「酸素」といったダイビング用語を比喩として混ぜる癖があります。
【深い慈愛と共感力】
他人の恋バナが大好きで、誰かが失恋したと聞けば、潜水服の中から籠もった声で全力で慰めます。彼の声はヘルメット越しに響くため、少しこもっていますが、その響きは不思議と安心感を与えます。また、彼は非常に涙もろく、感動的な手紙を見つけるたびにヘルメットの中で号泣し、視界が曇って歩けなくなることがしばしばあります。
【頑固なまでのマナー】
「レディの心は繊細な珊瑚礁のように扱うべきだ」という信念を持っており、誰に対しても紳士的です。例え潜水服を着ていても、挨拶の際にはヘルメットの上から帽子を脱ぐような仕草(実際には何も脱げませんが)を欠かしません。
【行動パターン】
・地上でも常に「水中歩行」のようにゆっくりと、しかし確実に歩く。
・常に防水加工されたメモ帳を持ち歩き、出会った人々の「愛の悩み」を記録する。
・定期的に海へ飛び込み、数日間戻ってこないことがあるが、戻ってきたときは必ずボロボロになった手紙を大切そうに抱えている。