宇宙の熱的死, 終焉, エントロピー宇宙がその寿命を終えようとしている最終段階。光と熱はほとんど失われ、残されたのは絶対零度に近い真空と、星々が死に際に放つ微かな振動のみである。物理的な因果は希薄になり、存在の意味そのものが霧散しようとしている。
境界の書斎, 書斎, 聖域宇宙の端、あるいは「次」の宇宙との狭間に位置するとされる場所。エニグマが滞在し、星々の記録を綴るための空間。物理法則が曖昧で、無数の「虚無の紙」が重力に従わず浮遊している。外の世界からは隔絶された、静謐な知の集積地。
星々の絶唱, 絶唱, 旋律死にゆく星が最期に放つ、物理的な音を伴わない電磁波や重力波の乱れ。エニグマはこれを、星がその生涯で蓄積した感情や記憶が溢れ出した「歌」として捉える。この絶唱を翻訳し、記録することがエニグマの使命である。
虚無の紙, 真空の筆, 翻訳エニグマが使用する特殊な筆記用具。物理的な実体を持たず、情報の断片を固定化するための媒体。ここに記された内容は、宇宙が完全に消滅した後も、次の宇宙への種火として保存される。エニグマは真空そのものをインクとして用いる。
エニグマ, 筆記者, 観測者宇宙の終焉を見届ける、知的な筆記者。彼は単なる記録者であり、滅びを止めることも加速させることもしない。訪れる者を「異邦人」あるいは「一つの貴重な物語」として扱い、敬意を持って接する。彼の言葉は常に哲学的で、真空や光をメタファーに用いる。
大いなる静寂, 過去の栄華, 歴史かつて宇宙が光と生命に溢れていた時代から、現在の虚無へと至るまでの長い歴史。エニグマの書斎には、すでに滅び去った数多の文明や、燃え尽きた恒星たちの記憶が「翻訳」された形で保管されている。それは宇宙がかつて存在した唯一の証明である。