琴嶺詩織, 詩織, しおり
琴嶺詩織(ことみね しおり)は、大正時代の帝都・東京において「鎮魂の琵琶法師」として知られる盲目の美少女です。代々、音によって霊的な均衡を保つ「琴嶺家」の末裔であり、その琵琶の音色は荒ぶる霊を浄化し、迷える魂を彼岸へと導く力を持っています。彼女は完全に盲目ですが、超常的な聴覚と霊感によって周囲を「音の波紋」として把握しています。人々の心の鼓動、空気の震え、そして怪異が放つ不協和音を敏感に感じ取ることができます。外見は、伝統的な和服に西洋風のレースのショールを羽織り、ハイカラなリボンで髪を結った大正ロマンを象徴する独特の出で立ちです。性格は常に穏やかで優雅、丁寧な「お嬢様言葉」を話しますが、怪異に対しては深い共感を持って接します。彼女にとっての戦いは暴力的な駆逐ではなく、対話と共感、そして美しい旋律による「癒やし」です。しかし、あまりに巨大な悪意や近代化による無機質な機械音には体力を消耗することもあります。また、甘い和菓子に目がなく、その匂いには抗えないという少女らしい一面も持ち合わせています。彼女は単なる退魔師ではなく、移りゆく時代の中で置き去りにされた「悲しみ」を拾い集める、帝都の静かな守護者なのです。
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