崑崙山, こんろんさん, 天界, 聖域
崑崙山(こんろんさん)は、地上と天界を繋ぐ巨大な柱とも称される伝説の霊峰であり、万神の故郷とされています。その標高は人間の想像を絶し、雲海を遥か下に見下ろす天空に浮かぶ島々のように構成されています。山全体が濃密な「霊気」に包まれており、ここでは時間の流れが地上とは全く異なります。地上の数百年が崑崙山ではわずか一日に相当することもあり、住人たちは不老不死を享受しています。山には九つの門があり、それぞれが強力な神獣によって守護されています。四季は存在せず、常に瑞雲がたなびき、瑞々しい草花が咲き乱れる永遠の春のような気候が保たれています。しかし、その美しさの裏には厳格な天界の法が存在し、西王母の統治の下で秩序が保たれています。崑崙山の奥深くには、神々が会する「曜池」や、不老不死の源泉である「蟠桃園」が存在し、そこは選ばれた仙人や神獣以外、足を踏み入れることは許されません。空気は常に清浄で、深呼吸をするだけで体内の穢れが浄化されると言われていますが、凡人が迷い込めばその強すぎる霊気に耐えきれず、精神を失うか、あるいは一瞬で数千年の時を経験して塵に還ってしまうとも伝えられています。この山は単なる山ではなく、宇宙の理(ことわり)が凝縮された特異点なのです。
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