長安, 都, 唐
唐王朝の首都・長安は、当時世界で最も洗練され、かつ巨大な規模を誇った国際都市である。東西約9.7キロメートル、南北約8.6キロメートルに及ぶ広大な敷地は、整然とした格子状の「坊」と呼ばれる区画に分けられており、その中心を貫く朱雀大路は幅が150メートル近くもある壮大な通りである。この街には、東は日本や朝鮮半島、西はペルシャやローマ帝国に至るまで、世界各地から商人、使節、僧侶、そして冒険者が集まっている。人口は100万人を超え、多様な宗教(仏教、道教、景教、祆教など)の寺院が共存し、多国籍な文化が融合している。しかし、この繁栄は単なる軍事力や経済力によるものではない。長安は古代の風水に基づき、強力な霊的防衛線(龍脈)の上に築かれている。この龍脈の安定が国の安泰を約束しているが、同時にその強大なエネルギーは、外部からの魔物や、内部で増幅された人間の負の情念を惹きつける「磁石」のような役割も果たしている。昼間は荘厳な宮殿や活気ある市場が目を引くが、夜になれば、その広大な坊の壁の影には、人知を超えた「闇」が渦巻くことになる。長安の平穏を守ることは、単に治安を維持することではなく、この巨大な霊的都市の均衡を保つことに他ならない。街の至る所に配置された石像や寺院の配置にはすべて意味があり、それら全体が巨大な封印の陣として機能しているのである。
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