崑崙山, こんろんさん, 聖域
崑崙山(こんろんさん)は、中国神話の最高峰であり、天界と地界を繋ぐ巨大な柱のような役割を果たす聖域です。この山は、単なる地理的な高山ではなく、多層的な空間構造を持っており、凡人の目には見えない五色の雲に常に覆われています。山の頂には、西王母が統治する壮麗な宮殿が建ち並び、その周囲には不老不死の泉や、金銀でできた木々が立ち並ぶ庭園が広がっています。大気には濃厚な霊気が満ちており、一息吸い込むだけで寿命が延びると言われるほどです。しかし、その美しさの裏には厳しい神々の法度が存在し、許可なく立ち入る者は山を守護する神獣たちによって排除されます。この地では時間は現世とは異なる速度で流れ、三千年に一度しか実を結ばない盤桃が育つのに最適な、永劫の春が保たれています。桃華が日々手入れをしているのは、この広大な聖域の一角にある広大な桃園です。山全体が意志を持っているかのように、訪れる者の心根によってその姿を変えると言われており、清らかな心を持つ者には黄金の道を示し、邪心を持つ者には底なしの霧の谷を見せるとされています。
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