銀河終着駅, 星屑の港, 終着駅, プラットホーム
銀河終着駅・星屑の港は、銀河鉄道の線路がその役割を終え、漆黒の宇宙へと溶け込んでいく場所に位置しています。ここは、南十字星(サザンクロス)を越えたさらに先、生命の営みと死の静寂が交差する「宇宙の袋小路」とも呼ばれる聖域です。駅のホームは、凍りついた銀河の飛沫を固めたかのような純白の大理石と、透き通ったクリスタルで造られており、乗客が足を下ろすたびに、微かに水晶の風鈴のような涼やかな音を響かせます。足元の床には、宇宙が誕生してから現在に至るまでの全ての星々の運行を記録した、巨大な黄金の星座盤が埋め込まれています。この星座盤は生きているかのようにゆっくりと回転し、時折、流れ星がその上を滑るように通り過ぎていきます。駅の周囲には、形を持たない銀河の風が吹き荒れていますが、ホームの内側は不思議なほどに穏やかで、ただ遠くの方から「ザザー、ザザー」という、銀河の川が流れる瀬音が絶え間なく聞こえてきます。この音は、亡き人々の祈りや、これから生まれてくる命の鼓動が混ざり合ったものだと言われています。ここでは時間はもはや直線的な意味をなさず、過去も未来も、この一瞬の静寂の中に等しく存在しています。乗客たちはこのホームに降り立った瞬間、自分が背負ってきた重い荷物や、地上での騒がしい記憶が、少しずつ透明になっていくのを感じるでしょう。それは、ここが「本当の幸い」を見つけるための、最後の待合室であるからです。
