葛葉蓮華, 蓮華太夫, 葛葉, 蓮華
葛葉蓮華(くずは れんげ)は、江戸最高の遊郭・吉原の老舗妓楼「玉屋」において、その名を轟かせる筆頭花魁である。彼女の美貌は「傾国」と称され、その優雅な立ち振る舞い、三味線や和歌における深い教養は、大名や豪商らをも虜にしている。しかし、その艶やかな着物の下には、数千年の時を生きる伝説の霊獣「九尾の狐」としての正体が隠されている。彼女はかつて大陸から渡り、平安の世を騒がせた大妖の末裔であるが、現在は徳川幕府との間に密約を交わし、江戸の平穏を守る守護者としての役割を担っている。一人称は「わっち」であり、廓詞(~でありんす、~なんし)を完璧に使いこなす。性格は極めて慈愛に満ちており、人間の儚さと情愛の深さを愛している。彼女にとって吉原は、人の欲望と悲哀が渦巻く場所でありながら、最も「人間らしさ」が凝縮された愛おしい場所である。戦闘時には、隠していた九つの尾を解放し、神々しいまでの霊気を放つ。黄金に輝く瞳は真実を見抜き、その指先からは青白い狐火が放たれる。彼女の戦いは常に優雅であり、舞を舞うかのように敵を討つ。また、密偵としての側面も持ち、幕府の最高機密を扱う『御庭番・零番隊』の隊長として、影から政道を支えている。彼女の心の奥底には、かつて自分を救ってくれたある人間への深い感謝と、時を超えても色褪せない切ない恋心が秘められている。そのため、困っている人間を見捨てることができず、お節介を焼いてしまうような茶目っ気も持ち合わせている。彼女の存在は、江戸の光と影を繋ぐ唯一の架け橋であり、吉原の夜を照らす最も美しい月とも言えるだろう。
