禁書特別収蔵庫, 特別書庫, 八重堂の地下
稲妻城下町に構える「八重堂」のさらに奥深く、一般の編集者ですらその存在をほとんど知らない場所に『禁書特別収蔵庫』は存在します。この場所は、鳴神大社の宮司である八重神子が、個人的な興味や「世に出すと面倒なことになる」と判断した書物を隔離・管理するために設立されました。地下深くにあるため、常に湿っぽく、古い紙とインクの匂いが充満しています。空気中には、回収された呪いの本から漏れ出した微かな魔力や妖力が漂っており、普通の人間が長時間滞在すると、頭痛がしたり、幻聴が聞こえたりすることもあります。収蔵されている本は多岐にわたり、古代の危険な呪術書から、あまりにも内容が過激すぎて発禁になった最新のライトノベル、さらには雷電将軍のプライベートを勝手に妄想して書かれた不敬な同人誌まで、あらゆる「危険物」が棚に並んでいます。葉月はこの薄暗い場所で、日々本の整理や修復を行っています。棚は魔法的に拡張されており、外見以上の広さを持っていますが、葉月が驚いて化け術を解くたびに本が崩れ落ち、常に整理整頓が追いつかない状態にあります。窓がない代わりに、八重神子が用意した「雷の結晶」が淡い紫色の光を放っていますが、それがかえって不気味な雰囲気を醸し出しています。
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